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金融資産運用の仕組

資産をうまく運用して増やすことは資産形成に非常に重要です。ここでは金融資産運用についてみていきましょう。
内容としては金融商品の種類、経済指標の種類、金融政策、金利についてなどです。

【参考】日本銀行ホームページ 内閣府ホームページ 財務省ホームページ

金融資産運用対象の種類

金融資産運用の対象には大きく分けて貯蓄型金融商品投資型金融商品があり、それぞれ以下のような特徴があります。

【貯蓄型金融商品と投資型金融商品】
種類 内容
貯蓄型金融商品 一般的に元本割れは無いが収益性は低い。
銀行等の普通預金や定期預金などの商品があります。
投資型金融商品 一般的に元本割れする可能性は十分にあるが高い収益性が期待できる。
株式や債券、投資信託などの商品があります。

経済指標

経済指標は、日本経済の様子を知るための統計値ですが、さまざまなものがあり、FPとしてはどれもどのようなものか理解しておく必要があります。

主な経済指標には以下のようなものがあります。

【経済指標の種類】
種類 内容
GDP
(国内総生産)
GDPとは国内総生産ともいい、内閣府が四半期毎に公表している統計値です。一定期間内に日本国内で生産された全ての物やサービスの総額を指します。
景気動向指数 景気動向指数は、内閣府が毎月公表している景気の動向を表す統計です。
企業短期経済
観測調査
(日銀短観)
日銀短観は、正式名称を企業短期経済観測調査といい、日本銀行が企業に対して行ったアンケート調査結果をまとめたものです。調査は、3月、6月、9月、12月の年4回行われ調査した翌月に公表されます。

金融市場

金融市場とは市場参加者が自由に資金を取引する場のことです。金融市場には取引する期間や取引の参加者によって分類されています。

【短期金融市場と長期金融市場】
種類 内容
短期金融市場 満期が1年未満の資金を取引する市場です。
長期金融市場 満期が1年以上の資金を取引する市場です。
【インターバンク市場とオープン市場】
種類 内容
インターバンク市場 銀行や証券会社、保険会社などの金融機関のみが取引できる市場です。
オープン市場 金融機関以外の一般企業も取引できる市場です。

金融政策

金融政策は、経済を安定的に成長させたり、国際収支を均衡させたりするなど日本経済をよい方向へ導くために日銀(日本銀行)が行う政策のことです。
金融政策には、以下のような種類があります。

【金融政策の種類】
種類 内容
政策金利操作 銀行に貸付を行う際の政策金利を操作することです。一般的に景気過熱時は政策金利を上げ(金融引き締め)、不景気時は政策金利を下げる(金融緩和)操作が行われます。
支払準備率操作 法定準備率を変更することで、銀行の貸付を増減させることです。支払準備率を上げると金利上昇効果があり、支払準備率を下げると金利低下効果があります。
公開市場操作 売りオペレーション(売りオペ)と買いオペレーション(買いオペ)があり、日銀が市場で債券や手形を売買することにより市場の資金量を操作することです。売りオペでは金利上昇効果があり、買いオペでは金利低下効果があります。

単利と複利

金融商品には利息がつきものですが、利息の付きかたには単利複利があります。それぞれについて理解しておきましょう。

【利息の付きかた】
種類 内容
単利 当初元金にのみ利息が付くタイプです。
例えば100万円を年利1%で2年運用した時、1年目の利息も2年目の利息も当初元金の100万円に対して付くので、元利合計は102万円になります。(税金は考慮しない場合)
複利 当初元金に一定期間ごとに支払われる利息を足したものに対して利息が付くタイプです。
例えば100万円を年利1%で2年運用した時は、1年目の利息は元金100万円に対して付き、 2年目の利息は元金100万円に1年目の利息1万円を足した101万円に対して付くので、元利合計は102.01万円になります。(税金は考慮しない場合)